ドゥカティ カーボンクロス貼り付け加工 (リアルカーボン加工)

モンスター1000S

欲しい部品のカーボンパーツが販売されていないってことありませんか?

ないなら作ろうと思い、カーボン貼り付け加工を行いました。

クラキン7さんのDIYの作業方法を参考にしながら作業しました。

今回カーボン加工を行うパーツは下記となります。

品番: 24610641C

トップブリッジとメーターの間のカバーです。

初期のS4には標準装備されていたようです。

しかし、その後のS4Rやモンスター1000等には装着されていません。

モンスター乗りでこの隙間が気になっていた人は私だけじゃないはずです。

カバーを取り付けるときれいに隙間が隠れます。

過去にドゥカティパフォーマンスからカーボンパーツが販売されていたようですが、現在は入手が困難です。

カーボン貼り付け加工の必要品

今回のカーボン貼り付け加工に使用しました素材や道具は下記になります。

素材

  1. カーボンクロス
  2. ノンパラ樹脂
  3. インパラ樹脂
  4. 硬化剤
  5. ハケ、筆
  6. 紙コップ
  7. アセトン
  8. マスキングテープ

※アセトンは脱脂で使用していましたがなくても問題ありません。

※ノンパラ、インパラ樹脂、硬化剤は下記サイトで購入しました。

9. ガラス繊維

ロゴを埋めるのに使用しました。

次に加工で必要となった道具です。

  1. 小型ルーター
  2. 研磨用ビット
  3. ダイヤモンドカッター 100均
  4. 超硬ビット
  5. ヤスリ一式
  6. 耐水ペーパー 180番、400番、600番、1,000番
  7. ゴム手袋
  8. 防塵マスク

特に樹脂を削っていくルーターとそれに使用するダイヤモンドカッター及び超硬ビットはかなり重宝します。

超硬ビットはアマゾンで購入しました。

9. ハンディラップ

100均で購入出来ます。
カーボンクロスの圧着に使用します。

※圧縮袋でも代用可能です。

それでは作業に移っていきます。

ロゴマーク処理

ロゴマークが不要なため、まずはこれを埋めていきます。

400番の耐水ペーパーで足つけしていきます。

ロゴの中は研磨用の細いビットで削っています。

ノンパラ樹脂に硬化剤を入れて樹脂を作成していきます。
使用量は10mlほどです。

1分間程かき混ぜてしっかり撹拌します。

パーツにノンパラ樹脂を塗ります。
ロゴマークを埋めるためにガラス繊維を積層していきます。

ガラス繊維にもノンパラ樹脂をしっかり浸透させていきます。

1日以上かけて乾燥させ硬化させます。

※ノンパラ樹脂は硬化してくると表面が粘性を持ちそのまま硬化しないと思っていましたが時間を置くと硬化します。

しっかり硬化させた後、180番の耐水ペーパーで面だしを行います。

これで下準備は完成です。

カーボンクロスの貼り付け

カーボンクロスをカバーの大きさに切り出します。
端部分がすぐにほつれてくるためマスキングテープを貼ってからカーボンクロスを切り出します。

ノンパラ樹脂に硬化剤を入れてしっかり撹拌します。
1分間程かき混ぜて撹拌します。
脱脂したパーツにノンパラ樹脂を塗ります。

20分〜40分程表面が乾くのを待ちます。

乾いてくると表面に粘着性が出てくるため、ここからカーボンクロスを貼り付けていきます。

ダンボールとガムテープで適当に作った治具を裏側に挟んでからハンディラップで圧着します。

※治具無しだとカーボンクロスが裏側に折れ曲がるため、硬化後の加工が少し手間が掛かります。

一晩以上このまま硬化させます。

裏側: 治具と共にラップで圧着しています。

インパラ樹脂の塗布

カーボンクロスが貼り付きました。
カーボンクロスが歪んでいますが修正できないためこのまま続行します。

治具を取り除きます。

余分なカーボンクロスを切り取ります。
※カーボンクロスがほつれてくるのでカットせずにインパラ樹脂を塗布する方が綺麗に仕上げられます。

はみ出たカーボンクロスにもたっぷりインパラ樹脂を盛って、表面を完全硬化させます。

※インパラ樹脂の作成方法はノンパラ樹脂と同様です。

また、1日以上かけて硬化させます。

不要部分のカット

インパラ樹脂がしっかり硬化しました。

裏側

ここで不要な部分を小型ルーターを使用し形状を整えていきます。

まずは、ダイヤモンドカッターを使用して大まかに不要部分をカットします。
※防塵マスクを装着しての作業をお勧めします。

細かい部分は超硬ビットで削っていきます。
ボルト穴も超硬ビットで開けていきます。

削った後は歯ブラシ等を使い、しっかり水洗いします。
形状が整いました。

裏側

ノンパラ樹脂2回目

インパラ樹脂を塗った表面を400番の耐水ペーパーで足つけします。
※インパラ樹脂に積層する場合は表面を足つけする必要があります。

2回目のノンパラ樹脂を塗ります。


3時間〜半日以上ノンパラ樹脂を乾かしてからインパラ樹脂をたっぷり塗っていきます。

※ノンパラ樹脂を塗布した時と変わりませんがインパラ樹脂をたっぷり塗布しています。

1日以上乾燥させ、しっかり硬化させます。

面だし

インパラ樹脂がしっかり硬化してから整形していきます。

大まかな部分をミニローターで整形し、そこからは耐水ペーパー400番を使用しひたすら整形していきます。

※ここで樹脂が薄い場合は再度、ノンパラ→インパラで樹脂を積層します。

600番で整形後、仕上げを1000番の耐水ペーパーで行います。

裏側

後はウレタンクリア塗装のみですが、ここで車両に取り付けクリアランス等を確認します。

ウレタンクリア塗装

シリコンオフで脱脂をしてからウレタンクリア塗装を行います。

3回〜4回くらいに分けて塗装します。
最後は垂れるギリギリを狙うと綺麗に仕上がります。

表面が濡れたようになっておりテカテカです。
2〜3日しっかり乾かします。

ウレタン塗装が乾きました。

乾燥後は好みでコンパウンドで磨いたり、表面のコーティングを行い仕上げます。

合わせてメーターパネル、キーシリンダーカバーも作成してみました。


私の場合はこのままでも十分な仕上がりと判断しこのまま車両に取り付けました。

-メーターパネル


-キーシリンダーカバー


-ハンドル廻り

カーボンクロスが多少歪んだりしておりますが、初回にしては満足のいく仕上がりです。

今回のカーボンクロス貼付け加工ですが、作業自体は難しくありません。
しかしながら、樹脂を塗っては乾燥に1日以上の日数が必要のため、完成までに時間が必要となります。

参考までに今回のパネル加工は8日間(期間として3週間)の作業日数が掛かっています。
※1日の作業時間は1時間程です。
※メーターパネル、キーシリンダーカバーはもう少し日数が掛かっております。

根気と時間がある方は挑戦されてはいかがでしょうか?

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