今回はモンスターのブレンボ 旧カニキャリパーを新カニキャリパーに交換します。
交換に至る経緯としては旧カニキャリパーのエア抜きのやりにくさにありました。
なぜか、ブリーダープラグが奥側についています。
新カニキャリパーはこの点が変更になっているため以前から交換したいと思っておりました。
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ドゥカティ モンスター1000Sの仕様
まずはドゥカティ モンスター1000Sのリヤブレーキの仕様を見ていきましょう。
リヤマスターシリンダー PS11
ドゥカティ品番 : 62540051AB
ブレンボ品番 : 10477651 (ブラックは10477650)
マスター径 11mm

リヤキャリパー (旧カニ) P32F
ドゥカティ品番 : 61140024A
ブレンボ品番 : 20516143
ピストン径 32mm
取り付けピッチ 84mm

今回はこの旧カニキャリパーを下記の新カニキャリパーのピストン径34mmに交換します。
ブレンボ新カニキャリパー
ブレンボ品番 : 20B85210
カラー : ゴールド
ピストン径 : 34mm

※32mmは20B85113
※バンジョーボルトは全てM10 ピッチ1.0mmです。
僕のモンスターも新車登録から20年以上経過しています。
リヤマスターシリンダーのオーバーホールも検討していましたが、リヤマスターシリンダーAssyがそれほど高くなかったため、今回、リヤマスターシリンダーもリニューアルしようと思います。
ブレンボカニキャリパーの種類
ブレンボカニキャリパーですが、調べてみると結構、種類が存在します。
旧カニキャリパー

新カニキャリパー

新カニキャリパー(新)黒もあります。

新カニキャリパー(新2)


また、新カニキャリパー34mmとリヤマスターのシリンダー径の相性についても調べました。
34mmの場合、踏み代を純正(11mm)と変わらない仕様にするためにはマスターシリンダーは13mmがおすすめのようです。
※純正の仕様はキャリパー32mm、マスターシリンダー11mmです。
しかし、すでに新品の11mmを入手した後に知ったため、まずは11mmのマスターシリンダーでも34mmのカニキャリパーが使用できるかを確認します。
ちなみに新カニキャリパー34mmを選んだ理由は ”せっかくならピストン大きい方がいいかな” という安易な考えで選んでおります。
旧カニから新カニキャリパーへ交換
まずはブレーキの踏み代を確認しておきます。
足でも踏んで確認しております。

旧カニに取り付けていたクロモリのブリッジボルトは新カニに移植するために取り外して元々のボルトに交換。

そしてキャリパーのブリーダーからブレーキフルードを全て抜きます。

バンジョーボルトを緩めて旧カニから新カニに交換します。
※ブリッジボルトは25Nmで締め付けております。

ブレーキホースはそのまま使用。
バンジョーの向きは力技で変更しました。
マスターシリンダー11mmでの踏み代点検
リヤブレーキのエア抜きを行い、踏み代を確認します。

キャリパー交換前の踏み代よりもストロークが増えましたが、11mmでも問題無さそうなレベルです。
と言うことでリヤマスターシリンダーも新品に交換していきます。
リヤマスターシリンダー交換
今回交換するリヤマスターシリンダーは純正品同等品の黒色です。
ブレンボ品番 : 10477650 PS11
11mmのリヤシリンダーです。
※ゴールドは10477651

再度、ブレーキ配管内のフルードを抜いてから交換作業を行います。
リヤマスターシリンダーはバックステップの内側に固定されています。
まずはバンジョーボルトを緩めておきます。

バックステップからリヤマスターシリンダーを取り外します。

フルードで手が汚れていたため、途中の写真はなく一気に交換です。

リヤブレーキのエア抜きをして完成です。
エア抜き後、踏み代を確認してみるとリヤマスター交換前と比べるとストローク量が減り、カチッとした踏み加減となりました。
感覚としてはキャリパー交換前(キャリパー32mm + 11mmマスター)より踏み代が少ない印象です。
リヤマスターシリンダーにかなりヘタリがあったのかもしれません。
試運転での実走確認
早速、試運転で確認致しました。
結論としては新カニキャリパーは旧カニキャリパーに比べてよく効きます。
ブレーキペダルの踏み代に関しても違和感はなく以前より深くなった印象はありません。
※リアマスターシリンダーのへたりが大きかったのか、以前より踏みしろが少なくなった気がします。
また、踏んだ分だけしっかり効くようになった印象で操作性が上がっています。

僕はリヤブレーキを多用する方ではありませんが、リヤブレーキを強化されたい方にはおすすめです。
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