ブレンボ マスターシリンダー スモーク リザーバータンク交換

モンスター1000S

今回はブレーキマスターシリンダー、クラッチマスターシリンダーのリザーバータンクをスモークに交換します。

現在のモンスターの仕様は以下となります。

フロントブレーキ : YZF-R1用セミラジアルマスター(ヤマンボ)

クラッチ : ドカティ純正セミラジアルマスター(ブレンボOEM品)

リヤブレーキ : ドカティ純正(ブレンボOEM品)

各メーカーのリザーバータンクのニップルサイズ

ヤマハのセミラジアルマスターはブレンボの刻印こそありますが、作っているのはヤマハでリザーバータンクのニップルはブレンボとは違い太いタイプになります。(ニッシンタイプ)

余談ですが、カワサキH2のセミラジアルマスターはドカティ純正品のようにブレンボのOEM品ですが、リザーバータンクのニップルはヤマンボ同様太いニッシンタイプです。

国産メーカーはニップルサイズが合わせてあるようです。

それに対してブレンボ(ドゥカティの純正含む)やゲイルスピードのニップルは細いタイプとなっています。

写真だと太さの差が分かりにくいですが、左がブレンボ S30でニップル外径6.8mm 右がR1のマスターについていたヤマハ純正 5VY-25894-00-00で外径7.8mmです。
※ヤマハのニッシンタンクだけニップルが斜め形状になっています。 ニッシン純正、スズキ、カワサキ純正はニップル形状はストレートです。

そのため、リザーバータンクの選定には注意が必要です。

ヤマンボ、カワサキH2マスター、ニッシンマスターだと、ニッシンのリザーバータンク又はH2用リザーバータンクを選定。

ブレンボ(ドカティ純正含む)、ゲイルスピードはブレンボ又はゲイルスピードのリザーバータンクで取り付け可能です。

スモークリザーバータンクの選定

今回の交換のために下記アイテムを揃えました。

 

  • フロントブレーキマスター用 : ゲイルスピード GS32SR
  • クラッチマスター用 : ブレンボS15B
  • リヤブレーキマスター用 : ブレンボS15A
  • ブレーキホース : Tygon ホース 内径6.4mm

※本来、ヤマンボ等のニッシンタイプのニップルにはブレンボタイプであるゲイルスピードのリザーバータンクは取り付け出来ない場合がありますが、購入したTygonホースのサイズがニッシンタイプのニップルでも取り付け可能だったためゲイルスピードのリザーバータンクを選んでいます。

市販されているスモークリザーバータンクをまとめましたのでご参考にして下さい。

1. ブレンボ
S50 / S15B / S15A

ブレンボにはS30とS35のリザーバータンクもありますが、スモークの設定がございません。

2. ゲイルスピード
GS32SR / GS15R

GS32SRはS50とS15の中間のサイズ。
ブレンボのS35、S30相当サイズです。

3. カワサキ純正(ブレンボOEM) ブレンボ刻印有り
43078-0577(フロントブレーキ) / 43078-0586(クラッチ)  / 43078-0575(リヤブレーキ)

43078-0577(フロントブレーキ)は ブレンボS50と同等サイズですが、ニップルサイズはブレンボと比べて太めです。

43078-0586(クラッチ) はブレンボS15Bと同等サイズですが、ニップルサイズはブレンボと比べて太めです。

43078-0575(リヤブレーキ)は蓋、内部のダイヤフラムは別売りです。

3. ニッシン
95005 / 95007

95005はS50と同等サイズ。
95007はS15B相当サイズ。

フロントブレーキマスターのリザーバータンク交換

ブレーキフルードをブレーキキャリパーから抜き取ります。

既存のリザーバータンクを外してゲイルスピードのスモークタンクを取り付けます。

Tygonホースを長さを合わせてカットして、ワイヤリングとタイラップで固定します。
※今回はホースクリップを使用せずにワークスチームを真似てワイヤリングとタイラップでホースを固定しています。

クラッチマスターのリザーバータンク交換

ブレーキフルードをクラッチレリーズのブリーダーから抜き取ります。

既存のリザーバータンクを外して、Tygonホースの長さを合わせてからワイヤリングとタイラップで固定します。

ワイヤリングでホースを固定。

リヤブレーキマスターのリザーバータンク交換

ブレーキフルードをキャリパーのブリーダーから抜き取ります。

ブレンボS15AにTygon ホースを取り付け、長さを合わせてカット。
ホースの取り回しを変更しました。

最後にワイヤリング及びタイラップでホースを固定しました。

各部エア抜き

各部のエア抜き作業をすれば完成です。

今回の作業で左右のリザーバータンクの位置も調整しました。

ブレーキ側

クラッチ側

リヤブレーキ

かっこよくなりましたが、正直言うとブレーキフルードが透明だとスモークタンクは残量や劣化具合が分かりにくいですね。

※特にブレーキ側に取り付けたゲイルスピードのGS32SRが黒の色が濃いので分かりにくい。

各社から販売されているブレンボS50サイズより小さいサイズでスモークタンクを取り付けたかったので選択肢がゲイルスピード以外なかったのですが、不自由を感じた場合はスモークをやめてブレンボのS30かS35を取り付けようと思います。

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