ドゥカティ モンスター ステムベアリング交換

モンスター1000S

ステムベアリング交換の経緯

モンスターのステムベアリングを交換しました。交換を計画してから1年以上経過。

特に違和感があるわけではありませんが新車登録から15年以上経過。走行40,000km。

おそらく一度も交換されていないだろう。

給油のために分解するなら交換してみようと言うのが始まりでした。

フロント回りの取り外し

昨年末にビキニカウル塗装のため、フロント周りを外していたためここから作業スタートです。
本来だと下記要領で写真の状態まで部品を取り外していきます。

  1. ヘッドライトの取り外し。
  2. ビキニカウルの取り外し。
  3. メーター本体の取り外し。これで下記写真の状態になります。

フロント回りをタイダウンベルトで吊り上げ

ステムを外すためフロントスタンドが使えません。

そのためフロント側を支えるのにバイクを上から吊るか下からジャッキで支えるかになります。

私は天井の柱からタイダウンベルトで吊って補助で下からジャッキで支えました。
上から吊る方法としては大きな脚立で吊る方法もあります。


吊り上げるためにガソリンタンクを取り外します。

シートカウルを取り外します。
ガソリンタンク の外し方は下記になります。

  1. タンク前部分のフックを外しタンクを持ち上げる。
  2. フューエルポンプのコネクターを取り外す。
  3. タンクに繋がっている2本の水抜きホース(細いホース)を外す。
  4. フューエルポンプに繋がっている2本のホースを外す。これはガソリンが出てくるのでウエス等を回りに敷いておきます。結構ガソリンが出ます。S2R等の樹脂タンクはクイックカプラーなのでカプラー根本を両端から摘まんで引っ張ると簡単にホースが取り外せます。
  5. タンクのヒンジのロッククリップを外し、シャフトを抜きフューエルタンクを取り外します。

タンクが外れたらフレームスライダーにタイダウンベルトをかけてフロント側を釣ります。

吊る位置はフレーム前方でも問題ないかと思います。

補助でエンジン下部に車用のジャッキで支えましたがジャッキとエンジンの間には木片等を入れてエンジン側に負担が掛らないようにして下さい。

フロントホイール、フェンダー、フロントフォークの取り外し

そしてフロントホイール、フェンダー、フロントフォークを外します。
フロントホイールの取り外し方は下記を参照して下さい。

フロントフェンダーはボルト4本で外れます。

フロントフォークはステム下部のボルト2本、トップブリッジのボルト1本を緩めると簡単に取り外すことができます。

3本のボルトを一気に緩めるとフロントフォークが抜け落ちるので最後の1本を緩める時はフロントフォークを手で持って作業しましょう。

ステムの取り外し

トップブリッジを外し、ステムナットを外していきます。

トップブリッジは真ん中のヘキサゴンボルトを緩めると簡単に外すことができます。

ハンドルを含むトップブリッジは前に出し他のタイダウンベルトで天井から釣りました。

今回、ステムナットを緩めるのに使ったのはこれです。
ストレートのカニ目レンチ。

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トルク管理が手トルクになりますがこれで充分作業できます。取り外す時のステムナットの切欠き位置と緩めた時のトルク感覚を覚えておきます。

ステムが外れました。

取り外したステム及びベアリングの打痕点検

下側のベアリングはグリス切れはありませんが錆びてます。

上側のベアリングはグリスが黒くなってますね。

おそらく新車から15年以上何もメンテされていないと思いますのでこんなものでしょうね。

上側ベアリングレースの打痕確認。
少し跡はありますが引っかかりは感じませんでした。

ベアリングレースの取り外し

フレームに残っているアウターレース上下は貫通ドライバーで叩いて取り外します。
軽く叩いたのでは取れないので強めに叩き出します。

外したベアリングの刻印を見るとフランス製ですね。

ステムベアリングの互換品番

今回私が使用するのは互換性があるホンダ純正です。
実は部品は1年前に購入済み(笑)

・Ducati 純正:ステムベアリング 702.4.004.1A
・ホンダ互換品番 : NTN製ステムベアリング 91016-MR7-003
・Ducati 純正 : ベアリングシール 930.1.004.1A(現行代替え品番930.1.004.1B)
・ホンダ互換品番 : ベアリングシール 53214-MR7-003

カワサキ純正にも互換性があるようです。
ドゥカティ純正だと1万円以上しますがホンダ純正なら5000円程で購入可能です。

ステムのインナーレース取り外し及び取り付け

ステムに圧入されているインナーレースを外していきます。

他の方の作業を見てるとこの作業が少し手間取るとのことで心配でしたが、平井工具(株)の”アタッカーS” ですぐに外すことに成功。

タガネと貫通ドライバーが一つになったような工具で価格もリーズナブルです。

安心のmade in JAPAN。

私は近くのコーナンで購入しました。

新しいインナーレースを古いインナーレースを使用し挿入していきます。

フレームへアウターレースの取り付け

フレーム側のアウターレースも古いアウターレースを使用し挿入していきます。

私はハンマーでひたすら叩いて挿入しました。
写真は下側ですが上側も同じように挿入。

ステムASSYの取り付け

グリスをたっぷりベアリングに塗ってステムをフレームに取り付け。

ステムナットの締め付け

一度しっかり締め付けしてからステムを左右いっぱいまで動かして馴染ませてから一度緩めて軽目に締め付けました。

ワークマニュアルの締め付けトルクは30Nmです。

トップブリッジの取り付け

トップブリッジを取り付けてフロントフォークを取り付けていきます。

トップブリッジからの突出し量をノギス等で左右均等に合わせます。

基準位置はフロントフォークにある切欠きとトップブリッジが面一です。

トップブリッジ中央の固定ボルト 23Nm
トップ ブリッジ フロントフォーク固定ボルト 24Nm
ステム下部のフロントフォーク固定ボルト 20Nm

初めにトップブリッジの固定ボルトを締め、フロントフォーク固定ボルトの3本を均等に締め付けていきます。

締め付けトルクが大きいとフロントフォークの動きにも影響するので規定トルクで締めましょう。

そしてフロント周りを組み上げていきます。
組み付けは下記を参考にしてください。

ガソリンタンクの取り付け

  1. ガソリンタンクのヒンジに固定シャフトを挿入しロックピンを取り付けます。
  2. フューエルポンプに2本のホースを取り付けます。ホースにはポンプからエンジンにガソリンを送るメインホースとエンジン側からポンプにガソリンが戻るリターン側があるので注意して取り付けましょう。
  3. 水抜き用のホース2本を取り付けます。
  4. フューエルポンプのコネクターを取り付ける。
  5. タンクを下ろしフックで固定する。

シートカウルを取り付けて写真の状態まで戻ってきました。後はメーターの取り付け、ビキニカウルの取り付け、ヘッドライトを取り付ければ完成です。

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