左スイッチ交換の経緯
前回、純正横置きクラッチマスターシリンダーからブレンボ製のセミラジアルクラッチマスターに交換しました。
操作性の向上はありましたが左スイッチの位置調整ができなくなりました。
問題の左スイッチ
原因はクラッチマスターシリンダーのバンジョーとチョークワイヤーの干渉です。
おかげで指示器の操作がやりにくい。
指示器を戻したつもりがホーンを鳴らしてしまいます(笑)
そこで同年代の他モデルに乗る知人に相談したところ、同じ理由から知人はチョークワイヤーを取り外しているとのこと。
この年代のモデルはラジアルクラッチマスターの取り付けは想定されていなかったのかもしれませんね。
チョークレバー (ファーストアイドルレバー)
この年代のドゥカティにはインジェクションにも関わらずチョークレバーがついております。
しかし、よく調べてみるとキャブレターのチョークとは違い、アクセル開度を少し開けた状態にするだけだと分かりました。
正確にはチョークレバーではなくファーストアイドルレバーと言うようです。
チョークレバー無作動
チョークレバーが作動した状態
2本ある下側のワイヤーがチョークワイヤーです。
ほんの少しアクセルプーリーが右回りしてるいるのが確認出来るでしょうか?
これなら、手間は増えますがマニュアル操作でアクセルを少し開けて始動し、暖気すればなくてもいけそうです。
と言うわけでチョーク一式を取り外します。
チョークワイヤーの取り外し
2本のビスを外し左スイッチを分解します。
チョークワイヤーを左スイッチから取り外します。
次にスロットルプーリーに取り付けられているチョークワイヤーの固定を外します。
マイナスで止まっているボルトです。
ワイヤー調整用のナットも外し、ボルトを外すようにワイヤーを回すと簡単に外れます。
これでチョークワイヤーが取り外せました。
ワイヤーを取り外した後、アイドルアップのためのプーリーが振動等で動かないようにワイヤリングします。
プーリーを取り外しても良かったのですが、簡単に復元できるように今は取り付けたままにしておきます。
左スイッチの交換
今回、チョーク一式の取り外しに伴い、左スイッチを交換します。
使用するのはモンスターS4RSの左スイッチです。
S2R1000も同型です。
この年代だとチョークレバーが付いておりません。
おそらくコンピュータ制御でファーストアイドルを調整しているのでしょうね。
コネクター形状は全く同じため、無加工で取り付け可能です。
左スイッチコネクターはステムの後ろ(キーシリンダーの下)にあります。
ノーマルと同じ取り回しでS4RSの左スイッチを取り付け。
当たり前ですが全く違和感がありません。
干渉していたチョークワイヤーもなくなりすっきりしました。
スイッチの位置調整も可能となりホーンスイッチを押すこともなくなりました。
これでセミラジアルクラッチマスターの取り付けはひと段落出来ました。
始動時や暖気時に手動でアクセルを開くことが必要になりましたが、今の所、不自由は感じていません。
冬季の再始動は少し手間になるかもしれませんがそうなったら再度、対策を考えます。
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