私のモンスター1000SにはS4用の純正マルケニージ5本スポークホイールを取り付けています。
流用取り付けの際にホイールベアリングは交換しましたがハブダンパーは交換していません。
S4のホイールと言うことを考えると約20年間はハブダンパーが交換されていないことになります。
そのため、今回はハブダンパーを交換していきます。
純正マルケニージ用ハブダンパー
純正マルケニージ用ハブダンパーの品番は下記となります。
ドゥカティ純正品番: 70010051A →現行品番70010591A 1個 ¥2,087.- (2021年12月価格)
必要数6個
この部品もしっかりドゥカティ価格(高額)となっております。
いままで交換しなかった一番の理由はそこにあります。
消耗品くらいもう少しリーズナブルにしてほしいものです。
リアホイールの取り外し
それでは早速作業に入ります。
まずは、リアホイールを車輛から取り外します。
ヘキサゴン6mmのボルトを緩めブレーキキャリパーを取り外します。
次にリヤアクスルシャフトの30mmのナットを緩めます。
スプロケット側は17mmのヘキサゴンです。
12mmのチェーンアジャスターのボルトも緩めチェーンを緩めておきます。
そしてアクスルシャフトを抜いてリヤホイールを取り外します。
木枠にホイールを載せて作業準備完了です。
※木枠については気になる方は他記事を参照ください。
ハブダンパー取り外し
ホイールベアリング交換に使用しましたベアリングプーラー15mmを使用します。
※ベアリングプーラーの摺動部分(写真だとソケット下のワッシャーとベアリングプーラーの間)には給油して作業下さい。
ヒートガンでハブダンパーが挿入されている付近をしっかり温めながらベアリングプーラーで引き抜いていきます。
ある程度引き抜く方向にベアリングプーラーで力を加えていると”ポン”と言う音と共にハブダンパーが抜けてきます。
ここまでくればホイールの加熱をやめてもプーラーを締めこんでいけばハブダンパーが外れてきます。
挿入深さもこの段階で確認しておきます。
1箇所、ゴムの劣化が進んでおり、切れてしまいました。
この切れたハブダンパーに悪戦苦闘しましたが、ゴム部分をカッター等で取り除き、30mmのベアリングプーラーを押し込んでやっと取り外すことが出来ました。
これで全数取り外しが出来ました。
取り外す前の見た目では分かりませんでしたが、やはり劣化は進んでいそうですね。
ハブダンパー取り付け
新品のハブダンパーをマルケニージホイールに取り付けていきます。
取り付け用にSSTを作成しました。
SSTと言ってもM8のボルトにナット3個とワッシャーを組み合わせたものです。
ホームセンターで簡単に揃えることが可能です。
ベアリングインストーラーとハンマーで叩きいれても良かったのですが、事前練習で古いホイールで試した時にハブダンパーが少し凹んでしまったため、上記の圧入工具を作成しました。
これにベアリングレースシールドライバーのカラーを組み合わせて使用しました。
カラーのサイズは外径41.8mmと外径34.9mmの使用しました。
カラーはアルミ製です。
ホイールに圧入工具とハブダンパーを装着します。
挿入しやすくするためにハブダンパー外周に556等の潤滑剤を少量吹き付けます。
※本来はそのまま圧入だと思いますがあまりにも挿入しにくかったため自己責任で潤滑剤を塗布しています。
SSTを締めこみ、ハブダンパーを挿入していきます。
まずは挿入部分に面一になるまで挿入します。
ここでベアリングシールドライバーのカラーサイズを 34.9mm に変更し、さらに挿入します。
確認しておいた挿入深さまで挿入出来ました。
残り全てを同じ要領で挿入していきます。
ハブダンパーがなかなか取れず、多少ホイールが傷つきましたが全て交換が終わりました。
ホイール取り付け
スプロケットキャリア、リヤアクスルシャフトをグリースアップを行い、ホイールを車両に取り付けていきます。
※取り付け方法は過去記事をご覧ください。
チェーン調整、アクスルシャフトを規定トルクで締め付けて完成です。
これで20年?は交換しなくても大丈夫でしょう。
今回の作業の感想としては、ハブダンパーがかなり固着しているためしっかりした工具で作業しないと上手くいかないかもしれません。
また、ゴムの劣化が進んでいると切れてしまうため、そうなった場合、取り外すのに苦労する可能性がございます。
この年代のモデルも古くなってきておりますので早めのメンテナンスが作業効率的にも良いですね。
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