ブレーキキャリパーの取り外し
ブレーキキャリパーのメンテナンスであるキャリパーの揉み出しを行います。
キャリパーの動きが悪いとブレーキフィーリングにも影響し、引きずり等のトラブルにも繋がるため定期的に行いましょう。
初めに片側のブレーキキャリパーを取り外します。
取り外したキャリパーを裏側から。汚れております。
ブレーキパッドの取り外し
ロッククリップを取り外してから、スライドピンを抜き、ブレーキパッドを取り外します。
ブレーキキャリパーの清掃
中性洗剤(食器用洗剤)と歯ブラシを使ってゴシゴシときれいに掃除します。
スライドピンも汚れていたため、メタルコンパンドを使用し清掃。
ブレーキキャリパーピストンの揉み出し
ブレーキマスターシリンダーのリザーバータンクのフルードを少し抜きます。
キャリパーピストンの押し出しを繰り返すのでリザーバータンクが一杯だと溢れます。
また、揉み出し作業時はブレーキフルードが吹き返しで飛び散らないようにタンクキャップは取り付けておきましょう。
※ブレーキフルードは塗装にダメージを与えるためこぼした時にはその周辺をすぐに大量の水で流しましょう。
ピストンの揉み出しにはCCI M-1 メタルラバー MR20を使用しています。
メタルラバーをピストンに給油し、手で押入れ、ブレーキレバーを握ってピストンを押し出す工程を繰り返します。
動きがスムーズになるまで行います。スムーズになると簡単にピストンが手で押し入れることができるようになり、レバーを握るとピストンも固着することなく出てきます。
キャリパーは必ず片側づつで行いましょう。
で、揉み出しが終わったキャリパー。
ブレーキパッド&キャリパーの取り付け
後は外した手順で組み付けです。
- ブレーキパッドを取り付けスライドピン、パッドサポートを挿入する。
パッドサポートは方向があるので注意する。 - スライドピンにロッククリップを取り付ける。
- ブレーキキャリパーをフロントフォークに取り付ける。締め付けトルク43Nm
左側キャリパーも作業方法は同じです。
ここまで作業するならブレーキフルードの交換もすれば効率が良いです。
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