ドゥカティ モンスター 車高調整

モンスター1000S

ドゥカティの車高調整

ドゥカティはリアの車高調整ができます。

サスペンションセッティングの1つになりますが車高調整をすることによってバイクの姿勢を変更できたり、バンク角を稼ぐことができます。

基本的には素人向けの調整ではありませんが比較的簡単に車高調整が可能なため、何度か調整したことがあります。

方法としてはリアサスペンション左側のリンクロッドの長さを変えることにより車高調整ができます。


リアの車高調整方法

今回は上げていたリヤの車高を標準値に戻します。

まずは、リヤシートを取り外しサイドカバーを外します。

次にバイクを吊ります。

私は駐輪場の屋根にタイダウンベルトを通して吊っておりました。
脚立で吊っても作業できると思います。

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サスリンク下のボルトを緩めるのに邪魔となるためバックステップのボルトを取り外します。

このゴムキャップの奥に8mmのヘキサゴンボルトがあります。

 このボルトを緩めていきます。

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次にタンクを持ち上げてサスリンク上部のヘキサゴンボルト8mmも緩めます。

上下のボルトが外れたらリンクは簡単に取り外せます。

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スペースがあまりないので工具をかけるのに少し工夫が必要です。

リンクロッドの調整

取り外したリンクロッドです。
測定するとピロボール中心間で281mmでした。

オーナーズマニュアルによるとモンスターの標準値は272mm。

S4、S2R、S4R等の片持ちも標準値は同じです。

こちらを実測273mm(ピロボール中心間)に調整しました。
1mm標準値より長くなりましたが良いでしょう。

リンクロッド、ロックナットのサイズは19mmです。(片側は逆ねじになっていますので注意)

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リンクロッドの組付け

そして組み付けです。

組み付け前にピロボールの動きがスムーズか確認しておきましょう。

私はシャシ系のグリースを薄く塗っております。
もちろん、リンクロッドを固定しているボルトの摺動部分にもグリースアップしております。

リンクロッド上下のヘキサゴン8mmの締め付けトルクは42Nmです。


組付け後に車高を確認するとリヤホイールナット上部とキーシリンダー下の間で測定したところ、車高が24mm下がりました。

計算上ではありますがリンクロッド1mmの変化で3mm程の車高が変わっております。

フロントフォーク突き出し

こちらもサスペンションセッティングの一つになります。

写真は5mmほど突き出ししています。標準値はフロントフォークの切り欠きとトップブリッジが面一になります。

フロントフォークの取り付け位置(トップブリッジからの突き出し量)を変えることにより車両の姿勢を前下がりにすることができる。

それにより倒し込みがしやすくなるらしい。(クイックになる)

ドゥカティの場合は足つきを良くするために突き出しされる方が多いですね。

突き出し方法

必ず片側づつやりましょう。

フロントフォークはトップブリッジのボルト1本、ステムの2本で固定されています。

この3本のうち、2本は完全に緩め、残り1本だけフロントフォークが動かせる程度に緩めます。

その後、トップブリッジをプラスチックハンマーで軽く叩くとフロントフォークが突き出てきます。

ノギスなどでしっかりと突き出し量を確認しましょう。

反対側を調整する時は片側のボルトは締め付けましょう。

ボルトの締め付けトルクは下記になります。
トップ ブリッジ フロントフォーク固定ボルト 24Nm
ステム下部のフロントフォーク固定ボルト 20Nm

私は5mm以上は突き出ししておりません。
現在は突き出し量も標準値に戻しております。

理由としては写真でも分かるようにこれ以上突き出しすると、ハンドルに当たってしまうためです。
また、5mm程度ではあまり変化もありませんでした。

私のサスペンションセッティングでは可能な限りプリロードを掛けずにストローク量を確保しつつ、よく動くサスペンションに仕上げたいため私のハンドルではこれ以上の突き出しをしたい場合、プリロードの調整が必要なのです。

足つきの問題がなければ突き出しはあまり必要ないかもしれませんね。

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