クリックできる目次
クラッチ回りのオイル漏れの修理
ドゥカティの乾式クラッチ回りのオイル漏れは私の知る範囲では4箇所が考えられます。
- プッシュロッドのOリングからのオイル漏れ
- クラッチハウジング側のプッシュロッドオイルシールの漏れ
- クラッチハウジング奥の大きいオイルシールの漏れ
- クラッチハウジングカバーからの漏れ
今回は乾式クラッチのプッシュロッドのOリング交換およびクラッチハウジングのオイルシールを交換します。
それでは早速作業に入ります。
プレッシャープレートの取り外し
クラッチカバーを取り外しクラッチスプリングのボルトを対角線上に緩めていきます。
プレッシャープレート、クラッチスプリングが外れました。
プッシュロッドのOリング交換
プッシュロッドのOリングを交換します。
経年劣化でカチカチになっていました。
このOリングが劣化するとオイル漏れが発生します。
クラッチレリーズ側でオイル漏れがあった場合、このOリングを交換してみましょう。
ドゥカティの純正品でも低価格のため定期的な交換をおすすめします。
プッシュロッドOリング:938232018 → 代替品番 88641731A
クラッチハウジング オイルシール交換
クラッチハウジングにあるプッシュロッドのオイルシールを交換します。
今回のオイル漏れの原因はこの小さなオイルシールでした。
ドゥカティ純正品番:93040491A
このオイルシールですがヤマハ純正品番93104-08040が互換性があるようで流用可能なようです。(私はまだ試してないので自己責任でお願い致します。)
写真を撮り忘れていましたがクラッチ板にも少しオイルが付着しておりました。
クラッチのオイル漏れの場合、このオイルシールかアウターバスケット奥のオイルシールの漏れが考えられます。
今回は交換が簡単はこちらのオイルシールでよかったです。
取り付けはエクステンションバーで少しづつ押し込みました。
組み付け
プレッシャープレートにプッシュロッドを取り付け、Oリング、オイルシールにシリコングリスを塗り組み付けます。
※プレッシャープレートのマークと車輛側の切り欠きのある箇所を合わせます。
クラッチスプリングを対角線上に締め付けていきます。
締め付けトルクは6Nm.
クラッチカバーを取り付けて完成です。
クラッチハウジングの大きいオイルシールオイル漏れ
まだ、私のモンスターではこのオイル漏れは発生しておりませんがここのオイルシールが漏れるとクラッチ板のほとんどにオイルが付着すると考えられます。
また、ハウジングを取り外しての交換となるためクラッチハウジングを固定する特殊工具、もしくはインパクトレンチが必要となります。
クラッチハウジングカバーからの漏れ
私が以前、クラッチハウジング奥からのオイル漏れと間違いそうになったオイル漏れです。
クラッチカバーを社外品のオープンに変更した時にそのクラッチカバーとハウジングのボルトの締め付けトルクが緩かったことによりオイル滲みが発生したことがありました。
締めすぎるとクラッチカバーが割れそうでボルトの締め付けを甘くしたことが原因でした。
修理は規定トルクでボルトを締めれば直ります。
コメント