ドゥカティ モンスター オーリンズフロントフォーク取り付け

モンスター1000S

フロントフォークのアップグレードのためにいつかは装着してみたいと思っていたオーリンズフロントフォークをモンスター1000Sに装着しました。

今回はドゥカティへオーリンズフロントフォークの装着を検討されている方の参考になればと思い、私の調べた情報を備忘録として書きたいと思います。

モンスター1000Sの基本スペック

まず始めにモンスター1000Sのフロントサスペンション回りのスペックを記載致します。

-フロントフォーク:

  • SHOWA製フルアジャスタブルフロントフォーク
  • 全長700mm(アクスルシャフトセンター~トップキャップ)
  • キャリパー取り付けピッチ65mm
  • フォークインナーにチタンコーティング無し       

-トップブリッジ取り付け径 50mm
-アンダーブラケット取り付け径 54mm

※トップブリッジ取り付け径、アンダーブラケット取り付け径に関してはSS900シリーズ、STシリーズ、スポーツクラシックシリーズも同サイズだと思われます。 
フロントサスペンションの全長は各車種で違いがあると思いますのでご確認下さい。

モンスターのフロントフォークのアップグレード

始めにモンスターのフロントフォークのアップグレードについて調べました。

1. S4RのSHOWA製フロントフォークの装着

S4Rのフロントフォークはインナーチューブにチタンコーティングがされているため、こちらを装着すると見た目の向上と性能アップが期待できます。

サイズは同じなのでポン付け可能です。

比較的中古品も多数有り、安価で見つけやすい。
※スプリングレートは水冷エンジン用でモンスター1000Sとは相違があると思われます。

2. オーリンズフロントフォークの装着

見た目の大幅な向上と性能アップが期待できます。

とにかくかっこいい! 欠点としては中古品でも高額な物が多いことと、メンテナンスサイクルが短いことです。

当初はS4Rのフロントフォーク(チタンコーティング)を装着しようと考えていました。

しかし、いつかはフロントにオーリンズ装着と思っていた時に良い中古品が出てきたため思い切って装着することになりました。

オーリンズフロントフォークの選定

モンスターに取り付け可能なオーリンズフロントフォークには種類がございます。

※あくまで実際に車輛装着を行い調べたわけではございませんので参考にされる場合はご自分でもしっかりお調べ下さい。
また、各モデルのオーリンズフォークの固さやストローク量等機能的な部分はほとんど調べておりません。

  1. FG43 オーリンズ正規品 (ドゥカティ非純正品)
  2. FG332 ポールスマート用オーリンズフロントフォーク (ドゥカティ純正)
  3. FG3380 モンスターS4RS用オーリンズフロントフォーク (ドゥカティ純正)
  4. スーパーバイク系オーリンズフロントフォーク(ドゥカティ純正)

FG43 オーリンズ正規品

全長とアウターパイプに種類(他車両用として)があるのかは分かりませんが、モンスターに装着可能なアフターパーツとして販売されていたオーリンズフロントフォークです。

こちらのモデルはキャリパーサポートを変更すれば色々なキャリパーの取り付けが可能です。

トップキャップが通常はダブルナットなのも特徴です。←これはおそらくモデルが古いからだと思われます。

全長が700mm以上ある場合は突き出しの必要があります。
そのためハンドルとの干渉がないかも確認が必要です。

これについてはセパハンに換えてしまえば問題はなくなりますが。

ポールスマート用オーリンズフロントフォーク (ドゥカティ純正)

モデル名:FG332
全長は697mm
インナーチューブにチタンコーティング無し
(見た目を抑えるためかこのオーリンズにはチタンコーティングされていません)

ほぼ同じ全長のため加工無しで取り付け可能。

ブレーキキャリパー、ホイール、フェンダーは交換の必要無く装着可能。

フロントフェンダー取り付け部分がネジ切りされていないため、フェンダー取り付けにはボルト、ナットが必要となります。

問題点としては限定販売されたポールスマートのオーリンズのためほとんど中古品がございません。

モンスターS4RS用オーリンズフロントフォーク (ドゥカティ純正)

モデル名:FG3380
全長702mm
取り付けは加工無しで可能。
長さもモンスター1000Sだと同じため、SHOWAフォークの位置で取り付けすれば問題ございません。

こちらのモデルはラジアルキャリパーのため、キャリパーの交換が必要となります。

※ドゥカティ純正のラジアルキャリパーは基本100mmピッチとなります。
そのため中古品は比較的入手しやすいと思います。

6穴ディスク(モンスター1000純正)のホイールを取り付ける場合はディスクオフセットが変わるため、748R, 998Rで取り付けられているブレーキディスクを取り付ける必要があります。

もしくはS4RS等のホイール一式に交換するかですね。

フロントフェンダーは取り付けボルト位置が変わるためS4RS用か999系のフロントフェンダーに交換する必要がございます。

スーパーバイク系オーリンズフロントフォーク(ドゥカティ純正)

 -基本スペック : 

  • トップブリッジ取り付け径 53mm
  • アンダーブラケット取り付け径 56mm

スーパーバイク系はSグレード以上でオーリンズが純正装着されている車種が多いため比較的安価で中古品が購入可能です。

しかし、取り付け位置径が違うため、トップブリッジ、アンダーブラケットの加工もしくは交換が必要となります。

この問題さえクリアーできれば、多くのモデルから選べることになります。

※ラベレッツアさんがモンスターの雑誌でS4Rのトップブリッジ(ラベレッツア製)、アンダーブラケット(純正)をボーリングして748R系のオーリンズフォークを取り付けされていたのでボーリングすればおそらく取り付け可能です。 

私もボーリングしてスーパーバイク系オーリンズの取り付けを検討していましたが、アンダーブラケットが純正だと肉薄のため強度面に疑問がございました。

その辺りも判断できる方ならスーパーバイク系オーリンズは有りだと思います。
スーパーバイク系のトップブリッジとアンダーブラケットを使用することも検討しましたが、ハンドルロックの問題や、無加工で取り付け可能なのかが不明だったためそちらは断念しました。

FG8851 (996SPS)

※写真は996Rです。

モデル名:FG8851
全長:715mm
キャリパー、ブレーキディスク、フロントフェンダーの交換は不要です。

ホイールもそのまま使用可能です。

写真を見て頂くと分かりますがキャリパー取り付け部のオフセットはございません。

トップブリッジ、アンダーブラケットの問題が解消できれば、交換部品は少なく流用取り付け可能なオーリンズです。

しかし、かなり中古数は少ないと思われます。

FG8500   (748R, 998R用)

モデル名:FG8500
全長:不明
キャリパー、フロントフェンダーの交換は不要です。

6穴ディスク(モンスター1000純正ホイール)のホイールを取り付ける場合はディスクオフセット(5mm)が変わるため、748R, 998Rで取り付けられているブレーキディスクを取り付ける必要があります。

※写真で確認できますがキャリパー取り付け部がオフセットしています。

FG8910   (749S, 999S用)(2003~2004年モデル)

モデル名:FG8910
全長:不明
キャリパーの交換は不要です。

6穴ディスク(モンスター1000純正ホイール)のホイールを取り付ける場合はディスクオフセット(5mm)が変わるため、748R, 998Rで取り付けられているブレーキディスクを取り付ける必要があります。

フロントフェンダーも取り付けボルト位置が変わるためS4RS用か999系のフロントフェンダーに交換する必要がございます。

FG8920   (749R, 999R用)

モデル名:FG8920
全長:717mm

こちらのモデルはラジアルキャリパーのため、キャリパー交換が必要となります。

※ドゥカティ純正のラジアルキャリパーは基本100mmピッチとなります。
そのため中古は比較的入手しやすいと思います。

6穴ディスク(モンスター1000純正ホイール)のホイールを取り付ける場合はディスクオフセットが変わるため、748R, 998Rで取り付けられているブレーキディスクを取り付ける必要があります。

フロントフェンダーも取り付けボルト位置が変わるためS4RS用か999系のフロントフェンダーに交換する必要がございます。

FG511 (1098S)

モデル名:FG511
全長:715mm

こちらのモデルはラジアルキャリパーのためキャリパー交換が必要となります。

※ドゥカティ純正のラジアルキャリパーは基本100mmピッチとなります。
そのため中古品は比較的入手しやすいと思います。

6穴ディスク(モンスター1000純正ホイール)のホイールを取り付ける場合はディスクオフセットが変わるため、748R, 998Rで取り付けられているブレーキディスクを取り付ける必要があります。

フロントフェンダーは交換の必要なし。

 

以上が私のモンスター1000Sにオーリンズフロントフォークを取り付けるために調べた内容です。

これからオーリンズの取り付けを検討されている方の参考になれば幸いです。

※前文でも記載しておりますがスプリングレートやストローク量等の性能面については調べておりません。

オーリンズフロントフォークの感想

まだ、セッティング途中ではございますがSHOWAフォークと比べて特段に乗り味が変化したかと言うとそうでもありません。(私が鈍感なだけかもしれませんが)

オーリンズを装着すると氷の上を滑っているように感じるとも聞いたことはございましたが、そんなことは全くありませんでした(笑)

しかし、フロントフォークから入ってくる路面の情報量は増えたように感じます。
おそらくSHOWAフォークに比べてスムーズに動いているのだと思われます。

路面追従性が上がり、接地感も向上しているように感じます。

また、コーナー進入前のブレーキングでは安心感が上がっているように感じられ、以前よりもコーナー進入は楽ですね。

ネガティブな感覚はほとんどありませんが、どちらかと言うとしっかりした固さがありますので、街乗りメインの方だとスプリングのレートを下げた方が乗り心地を含めて更に良さを感じられると思います。
※ちなみに現時点のセッティングではプレロードは全くかけていません。 
それでも固さを感じます。

これから乗車機会が増えた後に感想を追加していきます。

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