エンジンオイルの抜き取り
今回はバイクメンテナンス初心者でも簡単にできるドゥカティのエンジンオイル交換方法です。
ドゥカティはモデルが違ってもエンジンの構造は共通のものが多いため他車種でも同じ方法で交換可能です。
新品交換する各ガスケットはドゥカティディーラーで購入可能です。
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エンジン真下にある10mmのドレンボルトをヘキサゴンレンチで緩めます。
工具はしっかり奥まで差し込んだうえで緩めていく。
エンジンオイル交換前に少しエンジンを暖気しておくとエンジンオイルの抜き取りがスムーズになります。(オイル粘度が柔らかくなるため)
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エンジンオイルは市販のオイルパックを使用し受け止めると処分までが簡単です。
オイルパックは”燃えるごみ”でそのまま処分可能です。
汚れたエンジンオイルが出てきました。
ちなみに前回交換から3000km経過した状態です。
3000km毎では交換したい所です。
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ドレンボルトのマグネットにも鉄粉が付着しております。
これはブレーキクリーナーで清掃します。
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オイルストレーナーの清掃
油温計の配線を外し、ストレーナーを取り外すために21mmのアウターキャップを外します。
油温計の配線はゴムのカバーをずらし、横にスライドすれば外れます。
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アウターキャップが外れたら、14mmのヘキサゴンレンチを使ってオイルストレーナーを外します。
このオイルストレーナーですがかなり固く締まっているため注意して作業しましょう。
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取り外したストレーナーも鉄粉が付着しておりました。
こちらもブレーキクリーナーを使用し清掃します。
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清掃後にエンジンに組み付けます。
アウターキャップのガスケットは新品と交換しましょう。
ガスケット品番:85250051A
オイルフィルターの交換
そしてオイルフィルターの取り外し。
オイルフィルターはそれほど固くは締まっていないため手でも緩めることは可能ですが、固い場合はフィルターレンチを使用するか、パイププライヤー等の工具で緩まます。
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オイルフィルターの取り付け面(エンジン側)を清掃し、ゴムパッキンがエンジン側に残っていないかを確認する。
今回はK&Nのオイルフィルターを使用します。
このフィルターは上部がボルト形状となっているため次回交換時の取り外しが楽になります。
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オイルフィルターのゴムパッキン部に新しいエンジンオイルを塗布する。
これをすることでエンジン装着時のなじみがよくなります。
締め付けは必ず手で固くなるまで締め付けから本締めする。
本締めはフィルターレンチ等で締め付ける。
あまり固く締め付ける必要はありませんが、ゴムパッキンを半分くらい押し潰す感覚まで締め付けます。
この頃にはエンジンオイルもしっかり抜けていると思うのでエンジンドレンボルトのガスケットを新品に交換しエンジンに取り付ける。
ドレンボルトガスケット:22032083A
締め付けトルクは42Nmです。
エンジンオイルの注入
今回、私が使用するエンジンオイルはヤマルーブのRS4GPです。
オイルの色は赤色です。
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ドカティ指定のシェルアドバンスは高いので入れていません(笑)
私の使用エンジンオイルの考え方は少ない走行距離でこまめに交換することです。
オイルの質は最上級でなくても問題ありません。
レースなどで高回転を常に回すわけではありませんので。
しかしながら、安価なエンジンオイルはおすすめしないため最低限でも100%化学合成油を選びたいと考えております。
参考までにオイル全容量を記載します。
- M400 3.1L
- M900 3.5L
- S4 3.7L
- M1000 3.9L
オイル注入後、エンジンを始動しオイルフィルターにオイルをまわします。
それからオイル窓でオイル量を確認します。
写真はエンジン始動前です。
オイル量が足りない場合は注入する。
オイル注入のコツとしてはオイル全容量の8割くらいを一気に入れ、そこからはオイル窓でオイル量を確認しながら残りを入れることです。
また、バイクを直立した状態でオイル量を確認するため誰かに補助してもらい確認すると転倒等のリスクを減らすことができます。
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確実な作業をすればエンジンオイル交換は簡単な作業です。
自分で作業をすることで更に愛車への愛情が増えるために是非、挑戦してみましょう。
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